稜花折敷/稜花角盆 栗 九寸 9/21(土) 午前11時より販売いたします
伝統的な稜花の形状に仕上げた折敷(おしき)と角盆が入荷いたします。今回は落ち着いた色合いと豊かな木目が特徴の国産の栗材を使用しました。山形県の木工房で無垢材を削り出した後、一枚一枚手作業で仕上げております。
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折敷はうつわや菓子を乗せるためのプレートで、お盆よりも薄くつくられています。花弁の先が尖った稜花と呼ばれる形は、どこか東洋的な雰囲気もあり、和洋問わず卓上を華やかに彩ります。
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仕上げは栗のもつ豊かな表情を活かした無機ガラス塗装仕上げ。ウレタン塗料やニスとは異なり、表面に塗膜を作らず漆のように浸透するタイプの塗料ですので、木地のような風合いがありながら、水分や汚れから保護します。塗料は、木の食器などにも使用できる食品安全基準試験クリアのものを使用しておりますので安心です。
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お盆は、古い漆器に見られる形状を参考に稜花の形に落とし込んでいます。角盆ながら柔らかく華やかな印象があります。
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程よい厚みのため、折敷のようにも使用できます。仕上げは折敷と同様無機ガラス塗装仕上げです。外側にわずかに傾斜をつけ持ち上げやすいようにしています。折敷、角盆共に大きさは27cmです。
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使用木材について
日本では、一般的に硬さがある広葉樹は、漆器や指物(家具)に使われてきました。そんな歴史を踏まえkiwahaの木製品は栗や栃、欅など広葉樹にこだわっています。建材などに使用される杉や檜といった針葉樹と異なり、広葉樹は需要が少ないため、流通量が少なく価格も高価です。特にkiwahaの製品で使用している、27cm~30cmの無垢材は幅広材と呼ばれ、林業従事者の減少もあり年々入手が難しくなっています。kiwahaでは入手ルートを工夫し、できるだけ手頃な価格でお届けできるよう努めています。
kiwahaで使用している木材がストックされている、材木会社の倉庫の内部風景